お知らせ

ジャパン・ハウス サンパウロにて、日本人建築家の坂 茂氏による災害支援プロジェクトの住宅を展示

2025年3月25日から5月4日まで、『Japanese principles : design and resources』展のプロジェクトの一環として「紙のログハウス」を展示いたします。

Paper Log House, de Shigeru Ban

建築界で最も重要な賞のひとつのプリツカー建築賞を2014年に受賞した日本人建築家、坂茂氏による「紙のログハウス」は、1995年に開始した災害支援プロジェクトで、被災地で調達可能な材料を使用し、安価でスピーディーに提供できるシェルターとして設計されています。令和6年能登半島地震の際には、被災した輪島塗のスタジオの仮設工房として提供されたほか、インド、ハイチ、トルコなど世界の被災地でも建設されています。今回、ジャパン・ハウス サンパウロ(以下JHSP)に展示されるログハウスは、1995年の阪神・淡路大震災の際、被災者のために神戸に建てられた仮設住宅がモデルとなっています。 

世界のさまざまな地域で日常的に使用されている紙管や木材を主な素材としており、シンプルな作りで誰でも簡単に組み立てることができるため、自然災害などの緊急時に仮設住宅として建設する際には、地元の学生などのボランティア団体と協働しています。 JHSPに展示されるモデルは、現地の素材と労働力を使用するという当初のコンセプトに従い、FAUUSP(サンパウロ大学 建築都市学部)とETEC Itaquera II(州立工業学校)の学生を招き、担当教員とともにプロジェクトに必要な調整と素材の準備を行いました。また、ログハウスの組み立てにはEscola da Cidade大学(建築都市学部)の学生も参加しました。他にも「紙のログハウス」内には、壁に使用された紙管を素材としたテーブルと椅子のセット、『Japanese principles : design and resources』展の会場内には「CARTA bench」などの家具を展示しています。

JHSPの外部スペースに実物大のペーパーログハウスを建てる本プロジェクトは、利用可能な素材や資源を有効活用する方法のほか、被災地の天候や生活様式に合わせてコストを抑えながら、迅速に安全なシェルターを紹介するというサスティナブルかつ効果的な取り組みとなっています。

「家を共同で建設することは、コミュニティ再建のために協力し合うことの重要性を認識させる上で、基盤的な役割を果たします。2019年以来、この分野での坂茂氏とのプロジェクトを模索してきましたが、ついに、坂氏の作品の中でも最も感銘を受けるモデルのひとつを紹介することができます。ブラジル国内のケースにも、手本となることを願っています」とJHSP企画局長のナターシャ・バルザギ・ジーネンは述べています。

坂 茂氏

1957年 東京都生まれ。1984年米クーパー・ユニオン建築学部卒業。 1985年坂茂建築設計設立。その後ニューヨークとパリに事務所を構える。 85年より紙管を建築資材に使うなどさまざまな独自の構造・工法を開発し、作品づくりと並行して、世界各地で災害支援活動に取り組む。

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Mais informações:

紙のログハウス@ジャパン・ハウス サンパウロ - 『Japanese principles : design and resources』展

#PrincípiosJaponeses #MottainaiNaJHSP

開催期間:2025年3月25日~2025年5月4日 
会場: 外土間 – ジャパン・ハウス サンパウロ 入口
住所: パウリスタ大通り52番地
 

開館時間: 
火曜日~金曜日 10時~18時
土曜日/日曜日/祝日 10時~19時

入館無料:
オンライン事前予約(オプショナル):https://agendamento.japanhousesp.com.br/

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