6トン以上ものヒノキを岐阜県から直輸入。 5人の職人達による幅36m、高さ11mのファサード工事を開始。
2016年12月パウリスタ大通りは125周年を迎え、同時にジャパン・ハウス サンパウロはヒノキのファサード工事に着手しました。6.8トンものヒノキが岐阜県から運ばれ、建築家 隈研吾氏とFGMF建築事務所の協業により荘厳な施設の外壁面が誕生します。 2017年5月にオープン予定のジャパン・ハウス サンパウロは、パウリスタの中心地で新たな視点で現代日本の芸術、文化、テクノロジーそして食文化を紹介していきます。
ヒノキは日本の伝統的な構造物だけでなく、現代建築においてもよく使われる非常に人気の高い素材の一つです。上品でほのかな香りが漂い、成木になるまでに70~80年の歳月が必要とされ、日本の象徴ともされる木で、神道においても聖なる樹木として神社仏閣や神聖な建築物に使用されています。ヒノキを組み上げていく技術は300年以上の歴史があり、この作業には非常に高い技術を要することから、5人の職人達がこの作業のために日本から来伯。大小のヒノキを寸分たがわず組み合わせていく様はまるで細かなパズルのようであり、こうした緻密な作業を最後まで丁寧に仕上げていくその精神は、すでに日本人にとっては習慣化されている文化とも言えます。 輸出前には、細かなサイズ調整と綿密なはめ込みが完璧に仕上がるまで幾度となくテストが行われました。
ヒノキのファサードは、日伯関係がさらに強固なものとなるよう願って設計されました。隈研吾氏は現地視察の際、イビラプエラ公園(1954年開園)にある日本パビリオンで使われたヒノキを使った建築テクニックからインスピレーションを得て、今回のアイディアを決定。(1988年からイビラプエラ公園における木製の建築物作品の修復を担当していた中島建築事務所の案内によって、公園を視察。当時日本パビリオンをデザインした堀口捨己氏や、隈研吾氏の師である内田祥哉氏らの影響もあって今回の着想に至りました。) このように、ヒノキのファサードは堀口捨己氏、内田祥哉氏、隈研吾氏のDNAを受け継ぎながら、サンパウロにおいて、日本の伝統的な建築技術と現代建築の融合に出会うことができる独自性に満ちた建築物になると言えるでしょう。
ジャパン・ハウス サンパウロは、ロンドンやロサンゼルスとともに、来年オープンが予定されている広報施設のひとつです。施設では日本特有の文化やテクノロジーを体験することができ、オープンは2017年の第一四半期を予定。 3フロアで構成され、ギャラリー、セミナールーム、ワークショップなどビジネスやアート、デザイン、食文化、サイエンスやテクノロジーに至るまで、様々な交流が可能なスペースを有する他、和食レストランや、高品質の日本製品を販売する店舗、ライブラリースペースを有したカフェなどが設置されます。
広報
Fernanda Araujo | + 55 11 3285-3734 | 94543-3734 |fernanda.araujo@jhsp.com.br
Mayumi Orimoto | + 55 11 3285-3734 | 97274-3161 | mayumi.orimoto@jhsp.com.br