4月8日~5月7日まで、花で飾られた30台の自転車がサンパウロ市の有名スポットを彩ります
現代の日本を紹介するジャパン・ハウスサンパウロは2017年5月、サンパウロの中心地であるパウリスタ大通りにその扉を開きます。開館に先立ちフラワーアーティスト 東信氏による、フラワー・メッセンジャーなるストリート展示を実施。30日間に渡って展開されるエフェメラル・ガーデンでは、植物と花氏の唯一無二の作品が披露されます。
ジャパン・ハウス サンパウロの企画部長マルセロ・ダンタスと東氏のタッグで実現するフラワー・メッセンジャーは、同アーティストの特徴を汲んだ鮮やかな色、テクスチャー、かたちの花々で飾られた30台の自転車で構成されます。日系のルーツをもつ若者らが中心となってバイカー達が、サンパウロ市内の有名スポットを走ります。「常に新しい見せ方を追求しています。真空パックにしてみたり、燃やしたり、凍らせたり。その試行錯誤は“美”を追求する試みなのです」と東氏は語ります。
東氏が手掛ける作品は、植物の美しさを保持することではなく、人と植物の出会いう瞬間、はたまた花が咲きみだれる、またはしぼんでしまう瞬間を表現しています。市内の有名スポットにはイビラプエラ国立公園展示会場、ルス駅、ピナコテカ美術館、セー大聖堂、リベルダージ地区、パウリスタ大通りとラテンアメリカ記念公園などが挙げられています。「フラワー・メッセンジャーは愉快でありながら、ストレスフルな都市にひらめきを与える働きかけ。昨日まで何もなかったところが今日花で埋め尽くされている… しばらく経つとまたなくなるものの、記憶には残るものなのです」と企画局長は述べます。
東信氏について
東氏は植物と花を並外れたテクニックで斬新な作品に変え、その柔軟性から“植物の彫刻師”とも称されます。盆栽や生け花を上空30kmに打ち上げるプロジェクトなどを手掛けたほか、「Iced Flowers」では植物の劣化を防ぐためフラワー・アレンジメントを氷に閉じ込め、色彩豊かでバイタリティあふれる展示を開催。パリ・コレにおけるスタイリストDries Van Noten氏のランウェイはこのIced Flowerが装飾に使われました。東氏は他にも店舗用ディスプレイや東京の21_21 DESIGN SIGHT、ミラノのトリエンナーレデザイン美術館や北京のBeijing Center for the Artsにも作品を出しています。
概要
ジャパン・ハウスサンパウロ
フラワー・メッセンジャー - 2017年4月8日~5月8日
スケジュール/場所:
4月8日 サンパウロ・アートイビラプエラ国立公園展示会場
4月9日 セー大聖堂、パティオ・ド・コレジオ教会、シャ高架橋~市立シアター
4月10日 ファリア・リマ大通りとバタタ用地
4月11日 ルス駅、ピナコテカ美術館、ルス公園
4月12日 ジュセリノ・クビシェック大通り~ポヴォ公園地区
4月13日 リベルダージ地区
4月14日 ピンニェイロス川沿い~ヴィキトール・シヴィータ公園
4月15日 ドクターアルナルド大通り~コンソラサンオ大通りとルーズベルト公園
4月16日 パウリスタ大通り
4月17日 チラデンテス大通り
4月18日 ジュヴェントゥージ公園
4月19日 ヴィラ・ロボス公園
4月20日 パカエンブ・スタジアム~イジエノーポリス地区
4月21日 ヴィンテ・エ・トレス・ジ・マイオ大通り~イビラプエラ
4月22日 イピランガ博物館
4月23日 ジャルジーン・ボターニコ(植物園)
4月24日 ヴィンテ・エ・スィンコ・デ・マルソ大通り~メルカード・ムニスィパウ(サンパウロ市場)
4月25日 ヨーロッパ大通り、ブラジル彫刻美術館、サンパウロ映像・音声博物館
4月27日 ラジアル・レスチ大通り
4月28日 ラルゴ・ド・アロウシェ公園、イピランガ大通り~サンオ・ジョアンオ大通り
4月29日 ヴァレ・ド・アニャンガバウー~パトリアルカ公園
4月30日 ラテンアメリカ記念公園
5月1日 チエテ川沿い
5月2日 スィダジ・ウニヴェルスィタリア-サンパウロ大学
5月3日 コンゴーンニャス空港
5月4日 イタケラ・スタジアム
5月5日 カルモ公園
5月7日 ノヴェ・デ・ジューリョ大通り
5月8日 イビラプエラ劇場
www.facebook.com/JapanHouseSP よりスケジュールをご確認ください
※一般公開にて実施されます。