世界でも多彩な表現・文化を誇る日本。この創造的な側面を伝えるため、ジャパン・ハウスは、技術革新やその実践から彫刻、写真、建築などの新たな表現を生み出すアーティストらを紹介します。4月6日から9日まで行われる第13回SPアートに参加、イベント最大のスペース(320m²)で展示していきます。
このブースは、5月上旬パウリスタ大通り52番にオープンし、サンパウロ市民に日本文化を伝える施設「ジャパン・ハウス」の特別なプレビューとも位置づけられます。キュレーションは当館企画局長のマルセロ・ダンタスが担当し、15名の日本人アーティストが手掛ける21の作品によって、日本文化の豊かな表情が明らかになります。
一方で都市化され現代的、技術的かつ数学・脳芸術の優れた一面を紹介します。LEDを魅力的に操る宮島達男氏、感覚の限界を超越的な数字で魅せる池田亮司氏、そして彫刻の直線が急激に金属的な線へと変える杉本博司氏の作品「数理模型9番」などを展示予定。また、菅木志雄氏の作品を通じて有機的かつ繊細な一面を見せながら、脆弱な土地で均衡を保つ国の非恒久的で不安定な姿を取り上げます。さらに、集団的な狂気を彷彿させる無限ドットアートの草間彌生氏、“Direction”シリーズで複雑なプロセスを経ながらもシンプルなスクリーンに化学薬品と素材の試行錯誤から生まれた重力の効果を取り上げる名和晃平の作品も展示します。
マルセロ・ダンタス企画局長は「ブースは選び抜かれたアートであり、ジャパン・ハウス サンパウロはブラジル人に先進的でまだ開拓されていない芸術をサンパウロ・アートの観客に一足早くプレビューします」と語ります。
アーティスト
山口 晃
中臣 一
杉本 博司
八子 鳳堂
森上 仁
宮本 和子
菅木 志雄
名和 晃平
森万 里子
池田 亮司
山口 龍雲
宮島 達男
樫木 知子
草間 彌生
奈良 美智
※順不同